第22回 公開シンポジウム
2022年12月12日
第22回 日本分類学会連合 公開シンポジウム
標準和名って何?―その歴史と現状、展望まで−
日時 : | 2023年1月7日(土)13:30〜16:10 | |
会場 : | オンライン開催(事前申込制) | |
対象 : | 一般の方(中学生以上)および研究者、大学生・大学院生 | |
定員 : | 300名 ※先着順 1月4日(水)締切 | |
参加費: | 無料 |
本シンポジウムはおもに一般の方を対象とした公開シンポジウムです。研究者のみなさまにかぎらず、生物や科学にご興味のある方ならどなたでもご参加いただけます。ご参加にあたっては、以下の点にご注意ください。
1)シンポジウムへの参加には事前申込が必要です。
参加をご希望の方は、事前に下記URLより参加登録をお願いいたします。
参加申込用URL: https://forms.gle/JGtHHZDnE21aKTQG9
2)本シンポジウムは「Zoom」を使用して行われます。事前に必要な環境をご確認ください。
3)ご不明な点はメールにてujssbsympo@gmail.comまでお問い合わせください.
趣旨
生物の日本語名(和名)には、地方名や品種名、商品名など様々なですが、中でも標準和名は生物の分類単位や分類階級を特定するための学術的日本語名であり、社会的に生物についての共通理解を得るためのキーワードです。例えば、「同じ種」であれば原則として「同じ標準和名」で表記される必要があります。このことは学術研究の分野に止まらず、学校教育や社会教育はもとより、行政や法律の現場においてもきわめて重要な意味を持っています。しかしながら、標準和名には異名(同一種に対して複数の名称がある場合)や同名(異なる種に対して同じ名称がある場合)、音揺れによる不統一(ホホとホオ、四つ仮名表記など)、差別的語(メクラやバカなど)に起因する不使用や言い換えなどの混乱がみられ、その解決は様々な事情から容易ではありません。本シンポジウムでは、標準和名という概念がどのような歴史的経緯を経て成立したのかを解き明かし、併せて様々な分野の実情を共有することで課題解決に向けての理解を深めるきっかけにしたいと思います。
プログラム
13:30〜13:40 |
開会あいさつ |
13:40〜14:00 |
【基調講演】 (瀬能 宏:神奈川県立生命の星・地球博物館) |
14:00〜14:20 |
小さな生き物に名前を付ける意義:海産無脊椎動物の和名問題 (大塚 攻:広島大学) |
14:20〜14:40 |
モズクとモヅク:一つに決まらない海藻の種の和名と日本藻類学会の取り組み (北山太樹:国立科学博物館) |
14:40〜14:45 |
休憩
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14:45〜15:05 |
世界中の哺乳類に和名を付ける:世界哺乳類標準和名目録 (川田伸一郎:国立科学博物館) |
15:05〜15:25 |
日本鳥学会の取り組みと鳥の和名の命名法 (西海 功:国立科学博物館) |
15:25〜15:45 |
昆虫の和名にみる思い思いの命名問題 (渡辺恭平:神奈川県立生命の星・地球博物館) |
15:45〜16:05 |
総合討論
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16:05〜16:10 |
閉会あいさつ |